特集 死生観が問われる時代の医療
【事例】
在宅ホスピスケアと看取り
内藤 いづみ
1
1ふじ内科クリニック
キーワード:
在宅ホスピスケア
,
緩和ケア
,
看取り
,
死生観
,
トータルペイン
Keyword:
在宅ホスピスケア
,
緩和ケア
,
看取り
,
死生観
,
トータルペイン
pp.533-535
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101732
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■ホスピスケアと出会って
「もう治らない」と宣告された末期がん患者さんたちを前に,役に立てない敗北感と無力感に囚われた新米医師の私は25年前,ホスピスケアという分野に出会った.私自身が救われて,それ以来ずっといのちの学びの旅を続けてきた.
英国に1980年代末から数年暮らす間に,細分化された病気への対応ではなく,体・心・社会性・スピリチュアリティというトータルな存在としての人間のトータルペインを緩和するホスピスケアの真髄に触れることができたのは幸せだった.以後,帰国して15年以上,日本での在宅ホスピスケアの普及に努めてきた.
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