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特集 がんロコモ
5 緩和ケアからみたがんロコモ
Locomotive Syndrome Impact on Palliative Care in Cancer
宮田 知恵子
1
Chieko Miyata
1
1国立病院機構東京医療センター緩和ケア内科/リハビリテーション科
キーワード:
トータルペイン
,
悪性腫瘍
,
運動器障害
,
生活の質
,
サポーティブケア
Keyword:
トータルペイン
,
悪性腫瘍
,
運動器障害
,
生活の質
,
サポーティブケア
pp.311-317
発行日 2020年4月17日
Published Date 2020/4/17
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 悪性腫瘍(がん)は,本邦の死因第1位であり命を脅かす疾患であるが,近年,がんの治療成績は向上しつつある.命を脅かす “がん” という病と共存する時代となったことで,ヒトは「生きるとは何か,quality of life(QOL)とは何か」という生存期間とは異なる視点で生命に関する課題に向き合うようになっている.
ヒトがQOLに影響する因子を考えるとき,痛みなどの症状や心の健康の他,移動能力や日常生活活動を重要とみなすことが多い.緩和ケアは,患者とその家族のQOLを改善する医療・ケアであり,運動器障害による移動能力の低下を予防すること,つまり,がんロコモの的確なマネジメントは緩和ケアにおける重要な課題である.
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