Japanese
English
特集 セラノスティクス――PET画像診断から核医学治療へ
褐色細胞腫・パラガングリオーマに対するライアット治療
131I-metaiodobenzylguanidine therapy for patients with pheochromocytoma and paraganglioma
松村 武史
1
,
萱野 大樹
2
,
絹谷 清剛
2
Takeshi MATSUMURA
1
,
Daiki KAYANO
2
,
Seigo KINUYA
2
1金沢大学附属病院核医学診療科
2同医薬保健研究域医学系核医学
キーワード:
褐色細胞腫(PCC)
,
パラガングリオーマ(PGL)
,
131I-MIBG
,
核医学治療
Keyword:
褐色細胞腫(PCC)
,
パラガングリオーマ(PGL)
,
131I-MIBG
,
核医学治療
pp.121-124
発行日 2024年10月12日
Published Date 2024/10/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291020121
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL)は副腎髄質または傍神経節のカテコールアミン産生クロム親和性細胞から発生する腫瘍で,ノルアドレナリン類似物質であるMIBG(metaiodobenzylguanidine)を取り込む.MIBGに123Iや131Iを結合させることによりPPGLの診断や治療に用いられる.治癒切除不能なPPGLの治療として,2022年1月より “ライアットMIBG-I131静注”(以下,ライアット)が発売され,保険診療可能となった.国内での多施設共同治験の結果から,ライアット治療で完全奏効に達することは少ないが,腫瘍縮小効果やホルモン値の改善が示され,生命予後の改善が期待される.本稿では,ライアットによる核医学治療について概説する.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.