特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第10章 代謝・内分泌
褐色細胞腫・パラガングリオーマ
廣瀬 玲
1
,
鶴谷 悠也
1
,
西川 哲男
1
1横浜労災病院内分泌・糖尿病センター
pp.1002-1004
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_1002
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診断基準
褐色細胞腫(pheochromocytoma:PCC)は副腎髄質のクロム親和性細胞から発生する腫瘍で,カテコラミンを過剰産生することにより高血圧や動悸,頭痛など多彩な症状を引き起こす.また,交感神経・副交感神経における傍神経節のクロム親和性細胞から発生する腫瘍をパラガングリオーマ(傍神経節腫,paraganglioma:PGL)とよび,腹部・骨盤部に発生するものはカテコラミン産生能をもつことが多い.これら二つは同じ腫瘍として扱われ,褐色細胞腫・パラガングリオーマ(pheochromocytoma and paraganglioma:PPGL)と総称される.
© Nankodo Co., Ltd., 2021