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第1土曜特集 アトピー性皮膚炎の治療を網羅する
分子標的薬時代のアトピー性皮膚炎治療におけるシクロスポリンのポジショニング
Positioning of cyclosporine in the treatment of atopic dermatitis in the era of molecular targeted therapy
花房 崇明
1
Takaaki HANAFUSA
1
1医療法人佑諒会花ふさ皮ふ科グループ理事長 千里中央花ふさ皮ふ科院長
キーワード:
アトピー性皮膚炎(AD)
,
シクロスポリン
,
免疫抑制剤
,
トラフ値
,
シトクロムP450 3A4(CYP3A4)
Keyword:
アトピー性皮膚炎(AD)
,
シクロスポリン
,
免疫抑制剤
,
トラフ値
,
シトクロムP450 3A4(CYP3A4)
pp.50-54
発行日 2024年10月5日
Published Date 2024/10/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291010050
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アトピー性皮膚炎(AD)の治療はステロイド外用剤および保湿剤の外用療法が中心であるが,近年,その治療は抗IL-4/13受容体抗体のデュピルマブを含む生物学的製剤や,バリシチニブなどの内服JAK阻害薬の登場により急速に進歩している.カルシニューリン阻害薬であるシクロスポリンは,臓器移植において拒絶反応を抑制することに用いられる経口免疫抑制剤であるが,2008年から重症AD患者に対しても保険適用である.シクロスポリンは重症ADのコントロールに非常に効果的な薬剤である一方で,血圧上昇や腎機能障害などの長期内服に伴う副作用や,内服終了後の再燃のリスクなどがあり,内服はできるだけ短期に留め,生物学的製剤や内服JAK阻害薬に切り替えていくべきと考える.
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