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特集 新時代を迎えたアトピー性皮膚炎
臨床例
アトピー性皮膚炎におけるシクロスポリンの使用経験のまとめ
Use cases of cyclosporine for atopic dermatitis
竹中 基
1
,
室田 浩之
1
Motoi Takenaka
1
,
Hiroyuki Murota
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学
1Department of Dermatology, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
シクロスポリン
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
シクロスポリン
pp.874-877
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002158
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・アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)に対してシクロスポリンを使用し,その使用経験をまとめた.
・8週間の投与で完全寛解までは至らなかったが,多くの症例で皮疹の軽快を認めた.とくに,投与早期から瘙痒の著明な軽快を認めた.皮疹に対して効果不十分でも,瘙痒には有効であった.
・3mg/kg/日の投与が標準だが、症状に合わせて漸減していくことにより,投与中止後の症状再燃の軽減・予防が可能であったと思われた.
・腎機能に対する影響の恐れや投与期間の保険上の制約があるが,急性増悪時の治療に有効であり,ひいては長期間のコントロールにも有用と考えた.
(「症例のポイント」より)
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