Japanese
English
症例報告
シクロスポリンが奏効した皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis with remarkable response to cyclosporin
布袋 祐子
1
,
木花 いづみ
1
,
秋山 克徳
2
Yuko FUTEI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Katsunori AKIYAMA
2
1平塚市民病院皮膚科
2平塚市民病院脳神経科
1Department of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
2Department of Neurology, Hiratsuka City Hospital
キーワード:
皮膚筋炎
,
水疱形成
,
難治性潰瘍
,
パルス療法
,
シクロスポリン
Keyword:
皮膚筋炎
,
水疱形成
,
難治性潰瘍
,
パルス療法
,
シクロスポリン
pp.149-151
発行日 1996年2月1日
Published Date 1996/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901771
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67歳,男性.水疱,びらん,難治性潰瘍など多彩な皮膚症状と急速に進行する筋症状を呈した皮膚筋炎の患者に対し,パルス療法を含めた副腎皮質ホルモン剤の投与を行った.一時的に効果を認めたが漸減中,症状の増悪を認めたため,シクロスポリンを併用し,症状の軽快を認め,副腎皮質ホルモン剤の減量が可能となった.経過中,間質性肺炎を合併したが,致命的とはならずに軽快,内臓悪性腫瘍の合併も現在のところ認められていない.水疱形成を伴う皮膚筋炎と本症におけるシクロスポリンによる治療について若干の考察を加えた.
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