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第1土曜特集 乳癌のすべて2024
最新の治療
乳癌に対する低侵襲手術のアプローチ
Minimally invasive surgical approaches for breast cancer
寺田 かおり
1
Kaori TERATA
1
1秋田大学医学部附属病院乳腺・内分泌外科
キーワード:
ラジオ波熱焼灼療法(RFA)
,
低侵襲手術
,
TAS(tailored axillary surgery)
Keyword:
ラジオ波熱焼灼療法(RFA)
,
低侵襲手術
,
TAS(tailored axillary surgery)
pp.394-398
発行日 2024年8月3日
Published Date 2024/8/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290050394
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全身薬物療法や放射線療法の進歩により,乳癌に対する局所療法の範囲は縮小,低侵襲の方向に進んできている.原発性乳癌に対するラジオ波熱焼灼療法(RFA)は保険適用となり,shared decision makingの下で乳房温存療法のオプションとして位置づけられている.腋窩手術に関しては,術前化学療法(NAC)で良好な病理学的完全奏効(pCR)が得られるようになったことで,より低侵襲なアプローチを受ける対象が広がりつつある.特に臨床的リンパ節転移陽性の診断でNACを行い,リンパ節転移陰性となった場合は,TAS(tailored axillary surgery)が偽陰性率の低下に貢献していることが示されてきている.本稿では,原発性乳癌と腋窩に対する低侵襲手術のアプローチについて概説する.
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