特集 これからの胃癌診療
7.進行胃癌に対する低侵襲外科手術
布施 匡啓
1
,
徳永 正則
1
,
奥野 圭祐
1
,
谷岡 利朗
1
,
春木 茂男
1
,
絹笠 祐介
1
1東京医科歯科大学消化管外科学分野
キーワード:
進行胃癌
,
低侵襲手術
,
臨床研究
Keyword:
進行胃癌
,
低侵襲手術
,
臨床研究
pp.897-904
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003109
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胃癌手術は1881年,Billrothによる開腹幽門側胃切除術の成功に始まり,世界に広がっていった.本邦では1897年に東京大学の近藤次繁が同手術を成功させて以降,長らく開腹手術の時代が続いたが,数々の臨床研究ならびに医学の発展により腹腔鏡手術が導入され低侵襲化が進んできた.近年では,ロボット支援手術が開発され,開腹手術や腹腔鏡手術を対照群とした臨床試験でそのメリットが明らかになりつつある.本稿では,進行胃癌における手術の歴史的変遷と低侵襲手術の現況について概説する.
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