連載 消化器内科医が知っておくべき低侵襲手術
第5回 肝疾患に対する低侵襲手術
阿部 学
1
,
河口 義邦
1
,
長谷川 潔
1
1東京大学医学部附属病院肝胆膵外科・人工臓器移植外科
キーワード:
腹腔鏡
,
ロボット支援
,
低侵襲手術
,
肝切除
Keyword:
腹腔鏡
,
ロボット支援
,
低侵襲手術
,
肝切除
pp.487-494
発行日 2025年3月20日
Published Date 2025/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003418
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本邦における肝胆膵領域における低侵襲手術は,その難易度の高さから,他の領域と比較して導入が遅れていた.2010年4月に腹腔鏡下での肝部分切除および肝外側区域切除が,2016年4月に胆道あるいは血行の再建を行わないすべての腹腔鏡下肝切除術が保険収載となり,急速に普及してきた.2022年4月には保険適用となるすべての腹腔鏡下肝切除術式に対してロボット支援下肝切除術が保険収載となった.肝移植の分野でも,2022年からは腹腔鏡下移植用部分肝採取術(生体)(外側区域グラフト)も保険適用となっている.現在では,肝表面の部分切除や外側区域切除については腹腔鏡下肝切除術が標準術式の一つとなってきている.

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