Japanese
English
特集 始まった! 脊椎ロボット手術
Cirqを用いた低侵襲脊椎手術
Minimally Invasive Spine Surgery Using Cirq System
山下 一太
1
,
手束 文威
1
,
杉浦 宏祐
1
,
西良 浩一
1
Kazuta YAMASHITA
1
,
Fumitake TEZUKA
1
,
Kosuke SUGIURA
1
,
Koichi SAIRYO
1
1徳島大学整形外科
1Department of Orthopedics, Tokushima University School of Medicine
キーワード:
脊椎ロボット手術
,
robotic spine surgery
,
低侵襲手術
,
minimally invasive surgery
,
椎体終板貫通スクリュー
,
transdiscal screw
Keyword:
脊椎ロボット手術
,
robotic spine surgery
,
低侵襲手術
,
minimally invasive surgery
,
椎体終板貫通スクリュー
,
transdiscal screw
pp.51-57
発行日 2024年1月26日
Published Date 2024/1/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202253
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はじめに
欧米に追従する形で,本邦でも脊椎外科領域においてロボット支援手術が導入され,徐々に普及の兆しをみせている.脊椎手術支援ロボットは,術前あるいは術中のCT画像をもとに計画した位置にスクリュー孔を作成するための強力な手術支援ツールである.脊椎手術ロボットの最大の長所は,安定したロボットアームの誘導下にパワーツールを使用することで,手振れすることなく標的の小さな部位にスクリュー孔を作成できることである2).また,通常のX線透視を使用しないため,術者の職業被曝がない点も長所となる6).
徳島大学病院では2022年にCirq®(BLAINLAB社)を導入した.主として側弯矯正固定術などの長範囲固定が必要な手術に使用しているが,筆者は導入後の経験より,このロボット支援脊椎手術は低侵襲手術でも大きな威力を発揮することを実感している.本稿では,低侵襲手術(minimally invasive surgery:MIS)におけるロボット支援下脊椎手術について,症例を提示しながら解説する.
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