特集 長鎖ノンコーディングRNA:遺伝子発現制御メカニズム別・機能リファレンス
【IncRNA研究を支える新技術】 プロテオミクス技術を用いたRNA結合タンパク質の同定手法
足達 俊吾
1
,
夏目 徹
1産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター 定量プロテオミクスチーム
キーワード:
Ferritins
,
Histones
,
mRNA
,
質量分析
,
LDL Receptors
,
リン酸化
,
RNA-Binding Proteins
,
3'非翻訳領域
,
プロテオミクス
,
Tristetraprolin
,
長鎖非翻訳RNA
Keyword:
Ferritins
,
Histones
,
Phosphorylation
,
Mass Spectrometry
,
RNA, Messenger
,
Receptors, LDL
,
RNA-Binding Proteins
,
3' Untranslated Regions
,
Proteomics
,
Tristetraprolin
,
RNA, Long Noncoding
pp.48-52
発行日 2014年12月22日
Published Date 2014/12/22
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ノンコーディングRNA(ncRNA)は多くの場合,タンパク質と結合して機能を発揮すると考えられている.ncRNA機能解析のためには,ncRNAに結合するタンパク質を同定することが非常に重要であるが,体系的なncRNA結合タンパク質の同定方法は存在しない.筆者らはこれまでに,プロテオミクス技術(質量分析)を用いてRNA結合タンパク質(RBP)を同定する方法(iSRIM法を含む)を開発し重要なRBPの同定に成功している.本稿では,筆者らの研究成果を通して,長鎖ncRNA結合タンパク質同定の現状および問題点,今後の可能性について議論したい.
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