Japanese
English
特集 骨格筋の再生・維持・適応メカニズムの新知見――最先端研究がもたらしたパラダイムシフト
筋オルガノイド収縮力評価系の開発と応用
Development and application of a contractile force measurement system for skeletal muscle organoids
清水 一憲
1
Kazunori SHIMIZU
1
1名古屋大学大学院工学研究科生命分子工学専攻
キーワード:
生体模倣システム(MPS)
,
筋オルガノイド
,
収縮力
,
バイオアッセイ
Keyword:
生体模倣システム(MPS)
,
筋オルガノイド
,
収縮力
,
バイオアッセイ
pp.756-761
発行日 2024年6月8日
Published Date 2024/6/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289100756
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
生体模倣システム(MPS)は,培養細胞を用いて臓器・組織の構造や機能を再現した先進in vitroモデルであり,薬や食品などの研究開発で活用が期待されている.筆者らは骨格筋MPSの開発を進め,筋オルガノイドの収縮力評価系を開発した.この評価系では,独自のデバイス上で筋オルガノイドを構築し,電気刺激に応答して収縮する筋オルガノイドの筋力を測定する.デバイスの小型化と遠心力を利用した新たなプロセスを開発することで収縮力測定のばらつきを大きく低減することに成功し,96ウェルプレートに対応した評価系となった.この評価系を用いて,収縮力を指標にした多条件のバイオアッセイを行い,抗筋萎縮ペプチドの開発や食品機能性成分の活性評価に成功した.今後,新たな筋オルガノイドを利用することで,本評価系の活用がさらに広がることが期待される.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.