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特集 生体模倣システム(MPS)の発展と創薬応用
生体模倣システムの医薬品の研究開発への活用
-――その価値と可能性
Application of microphysiological systems for drug discovery and development
――Their value and potentials beyond animal models
手塚 和宏
1
,
山下 彩貴
2
,
田端 健司
1
Kazuhiro TETSUKA
1
,
Saki YAMASHITA
2
,
Kenji TABATA
1
1アステラス製薬株式会社開発研究ディスカバリーインテリジェンス
2同非臨床レギュラトリーサイエンス
キーワード:
生体模倣システム(MPS)
,
創薬
,
beyond animal model movement
Keyword:
生体模倣システム(MPS)
,
創薬
,
beyond animal model movement
pp.781-786
発行日 2023年5月27日
Published Date 2023/5/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28509781
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生体模倣システム(MPS)への期待が高まっている.MPS技術の進展に加え,製薬企業のMPSへのニーズが具体的になり,さらに動物実験の科学的な課題が露見したり,社会動向が変化したりしていることが原因である.このような情勢は,beyond animal model movementとよぶことができる.近年,MPSは取得したデータが新薬臨床試験開始申請(IND申請)に利用されたり,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬のスクリーニングに活用されたりしている.人工知能(AI)を活用したMPS研究のトレンド分析の結果,MPSは神経系や幹細胞,上皮/内皮機能と細胞遊走,がんやレギュラトリーがキーワードとして浮き彫りになった.製薬企業がより複雑な疾患に対して創薬研究を行う際には,MPSを戦略的に活用することが重要である.これを推進するには,ロボティクスを含めた自動化技術の活用がカギを握るであろう.
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