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第1土曜特集 リンパ腫――病態研究と診療の最新知見
臨床の話題
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の新規治療とその展望
New drugs for peripheral T-cell lymphoma(PTCL)
稲垣 裕一郎
1
Yuichiro INAGAKI
1
1JA愛知厚生連安城更生病院血液・腫瘍内科
キーワード:
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)
,
ブレンツキシマブ ベドチン(BV)
,
CD30
,
CCR4
,
新薬
Keyword:
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)
,
ブレンツキシマブ ベドチン(BV)
,
CD30
,
CCR4
,
新薬
pp.676-684
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289090676
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末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)は希少かつ不均一な疾患群であり,2017年のWHO分類改訂第4版では,約30種類に分類される.初発PTCLに対してはCHOP療法/CHOP類縁治療が標準治療として行われていたが,再発・難治性PTCL症例に対しての標準治療は確立されていない.近年,PTCLに対する抗体薬物複合体であるブレンツキシマブ ベドチン(BV)併用CHP療法がCHOP療法と比較して無増悪生存期間(PFS)を延長し,一部の病型の標準治療となった.PTCLに対してはゲノム解析,分子病態に基づいたバイオマーカー,そしてバイオマーカーに基づいた治療開発が進行しており,多くの新規分子標的薬が臨床応用されている.
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