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第1土曜特集 MASLD/MASH――研究と診療の最新情報
治療方法
MASLD/MASHに対する薬物療法の現状
Pharmacotherapy for MASLD/MASH
重福 隆太
1
,
中川 勇人
1
Ryuta SHIGEFUKU
1
,
Hayato NAKAGAWA
1
1三重大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
MASLD/MASH
,
薬物療法
,
GLP-1作動薬
,
SGLT-2阻害薬
,
選択的PPARαモジュレーター
Keyword:
MASLD/MASH
,
薬物療法
,
GLP-1作動薬
,
SGLT-2阻害薬
,
選択的PPARαモジュレーター
pp.398-404
発行日 2024年5月4日
Published Date 2024/5/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28905398
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2023年に米国肝臓病学会(AASLD)よりプラクティスガイドが発表され,肝疾患関連イベントのリスクが高い,“at risk” nonalcoholic steatohepatitis(NASH)という概念が確立し,この集団が薬物治療の適応となる.また,NASHはmetabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)へと名称変更となった.現在,MASHに対する保険適用を有する薬剤は存在せず,基礎疾患に準じた薬物療法を行うのが現状である.近年では,糖尿病合併MASHにglucagon-like peptide-1(GLP-1)受容体作動薬やsodium glucose cotransporter 2(SGLT2)阻害薬が使用されており,今後,MASHの病態改善に有効な薬物治療として期待されている.また現在,resmetiromが米国食品医薬品局(FDA)の承認待ちで,初のMASH治療薬の登場が期待されている.
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