FORUM 世界の食生活・Vol.17(最終回)
カラハリ砂漠に暮らす先住民サンの食
池谷 和信
1
1国立民族学博物館,総合研究大学院大学
pp.221-225
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28903221
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私たち人類ホモ・サピエンスは,かつては皆ノマッド(遊動民)であったといわれる.30万年前にアフリカで誕生してから,数万年前にアフリカをでてユーラシア,南北アメリカ,オセアニアなど,世界中に拡散して多様な環境に適応してきた1).ノマッドであった人類が定住化を進めたのは,西アジアにおいてはおよそ1万年以上前である.その後,農耕や家畜飼育が開始されたが,それらによって人類の食はどのように変わったのであろうか.アフリカのカラハリ砂漠に住む人々の食にそのヒントを見出せる.
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