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特集 アナフィラキシーup to date 2024
学校におけるアナフィラキシー対応
Anaphylaxis management in schools
今井 孝成
1
Takanori IMAI
1
1昭和大学医学部小児科学講座
キーワード:
エピペン®
,
学校
,
食物アレルギー
Keyword:
エピペン®
,
学校
,
食物アレルギー
pp.903-907
発行日 2024年3月16日
Published Date 2024/3/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28811903
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アナフィラキシーの主な原因は食物である.児童生徒の食物アレルギーの有病率は6.3%,アナフィラキシーは0.62%に及び,引き続き増加傾向にある.小学校ではほぼ100%給食を提供している以上,一定の確率で食物アレルギーに起因するアナフィラキシー事故が発生する.かつて学校給食において死亡事故が発生して以降,文部科学省は2度と同じことが起こらないようにさまざまな取り組みを推進してきた.われわれ医師,特に学校医と主治医はこうした学校におけるアナフィラキシー対策を支える立場として,学校と連携,援助,指導する立場にある.また医師会は地域の教育委員会と連携して,地域の学校におけるアナフィラキシー対策の充実を図ることが期待されている.医師は,ますます学校に介入してき,現場の教師の負担を軽減し,児童生徒の安心・安全な学校生活に実現に寄与していかなければならない.
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