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特集 行動変容による疾病の予防
社会システムの観点からのアプローチ
-――健康長寿社会の実現に向けたゼロ次予防の狙いと戦略
Approach from the perspective of social systems
――Aiming for and strategizing towards the realization of a healthy, long-lived society through primary prevention
LING LING
1
,
河口 謙二郎
1
,
近藤 克則
1,2
Ling LING
1
,
Kenjiro KAWAGUCHI
1
,
Katsunori KONDO
1,2
1千葉大学予防医学センター
2国立長寿医療研究センター研究所老年学・社会科学研究センター
キーワード:
ゼロ次予防
,
行動変容
,
建造環境
,
コミュニティ
Keyword:
ゼロ次予防
,
行動変容
,
建造環境
,
コミュニティ
pp.854-858
発行日 2024年3月9日
Published Date 2024/3/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28810854
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公衆衛生学・疫学分野では,従来の予防を一次予防,二次予防,三次予防の3段階に分類して取り組んできた.しかし,これらのいずれの予防においてもその効果に限界がある.それを克服する予防戦略として,世界保健機関(WHO)は健康の “原因の原因” である環境にアプローチし,疾病を予防する “ゼロ次予防” を提唱している.従来の予防医療は,個人に働きかけて健康的な意識や行動を促すアプローチが主であった.一方,ゼロ次予防は環境をつくり変えることにより自然に健康的な行動をとるように促し,結果として健康増進の実現を目指す予防戦略である.
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