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教育講座 介護予防につながる地域性を活かした医食農連携とその効果①
ソーシャルキャピタルの観点からみた今後のリハビリテーションの取り組み方,そして農・食分野との連携のもつ可能性について
Social Capital for Rehabilitation in Chronic Phase, and Gastronomy for Community Based Rehabilitation
田邉 望
1
,
影近 謙治
1,2
Nozomu Tanabe
1
,
Kenji Kagechika
1,2
1金沢医科大学医学部リハビリテーション医学
2富山県リハビリテーション病院・こども支援センター
キーワード:
地域のリハビリテーション
,
生活期のリハビリテーション
,
健康の社会的決定要因
,
ソーシャルキャピタル
,
コミュニティ
,
参加
,
農・食との連携
Keyword:
地域のリハビリテーション
,
生活期のリハビリテーション
,
健康の社会的決定要因
,
ソーシャルキャピタル
,
コミュニティ
,
参加
,
農・食との連携
pp.892-898
発行日 2019年11月18日
Published Date 2019/11/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨
在宅療養患者の増加が見込まれる中,地域における生活期リハビリテーションも健康の社会格差の問題と向き合わざるを得ない.そこでポイントとなるのがソーシャルキャピタルである.入院によって喪失した個人レベルのソーシャルキャピタルをいかに回復させるかが,参加の回復であり,そこへ注力することがADLを伸ばせない生活期には重要になる.そのためには,リハビリテーション職が地域の中にソーシャルキャピタルの芽となるコミュニティ資源を,「見つけて,つなげて,託す」ことが必要である.この過程は,個人のソーシャルキャピタルの回復であると同時に,地域のソーシャルキャピタルの増大にも通じる.しかし,地域レベルのソーシャルキャピタルが乏しい場合には,新たに創出する必要がある.その際に,リハビリテーション職が担う農・食分野との連携は,個々人への役割の切り出しを通じ,そして内包する健康増進効果と相まって,地域のソーシャルキャピタル創出の有効な手段となり得る.
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