FORUM 死を看取る――死因究明の場にて・Vol.5
生と死の境界線⑤
大澤 資樹
1
1東海大学医学部基盤診療学系法医学領域
pp.697-699
発行日 2024年2月24日
Published Date 2024/2/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28808697
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超生反応
三徴候説に基づいて生死を判断するとき,ほぼ間違いなく個体死の判定は可能だが,先に述べたとおり,これは組織死や細胞死を意味しない.三徴候説で死亡と判定された後でも,生体と変わらない反応が起こることが知られており,これは超生反応(supravital reaction)とよばれる.生と死の境界線付近で起きる現象の名称を図1にまとめた.
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