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連載 臨床医のための微生物学講座・Vol.3
梅毒トレポネーマ
Treponema pallidum subspecies pallidum
髙橋 聡
1
Satoshi TAKAHASHI
1
1札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座
キーワード:
梅毒
,
トレポネーマ
,
ペニシリン
Keyword:
梅毒
,
トレポネーマ
,
ペニシリン
pp.613-616
発行日 2024年2月17日
Published Date 2024/2/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28807613
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◎梅毒の流行が続いている.梅毒トレポネーマは,螺旋状細菌で人工培地での増殖が不可であり,細菌学的分析や詳細な解析など研究の障壁となっている.直接的な検出法は日常検査としては普及していないことから,梅毒トレポネーマ抗体検査と非トレポネーマ脂質抗体検査が主たる検査法となっている.従来からの治療法であるペニシリン系抗菌薬の効果は継続しており耐性菌は発生していないと考えられるが,マクロライド系抗菌薬は耐性化が認められている.
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