特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート
どこでもみれる? 5類感染症
増えている梅毒の診断・治療—ステルイズ® の使い方を中心に
谷崎 隆太郎
1
1市立伊勢総合病院内科・総合診療科
キーワード:
梅毒
,
神経梅毒
,
ペニシリン
,
RPR
,
Treponema pallidum
Keyword:
梅毒
,
神経梅毒
,
ペニシリン
,
RPR
,
Treponema pallidum
pp.456-459
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229458
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Point
◎トレポネーマ(Tp)検査陽性であれば梅毒の可能性が高いが,現在の感染と過去の感染を区別できないため,現在の疾患活動性の有無と治療効果判定には非Tp検査(主にrapid plasma reagin:RPR)を用いる.
◎神経梅毒を合併していない早期梅毒の標準治療はペニシリンGベンザチン(ステルイズ®)240万単位を単回筋注し,後期梅毒の場合は同量を1週間空けて合計3回筋注する.
◎治療開始後,治療前値から1/4以上RPRが低下すれば治療成功と考えるが,再上昇する場合には再感染の可能性を,なかなか低下しない場合にはHIV感染症合併や神経梅毒合併の可能性を考慮する.
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