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特集 消化器外科領域におけるロボット手術の最前線
ロボット支援肝切除の現状と今後の展望
Robot-assisted liver resection
――Current status and future perspecives
曽山 明彦
1
,
金高 賢悟
1
,
江口 晋
1
Akihiko SOYAMA
1
,
Kengo KANETAKA
1
,
Susumu EGUCHI
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科移植・消化器外科
キーワード:
ロボット支援肝切除
,
腹腔鏡肝切除
,
double bipolar technique
Keyword:
ロボット支援肝切除
,
腹腔鏡肝切除
,
double bipolar technique
pp.487-492
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28806487
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ロボット支援肝切除は他の腹部領域よりも遅れて導入されたが,2022年4月には保険収載され,それ以降,多くの施設でロボット支援肝切除が導入されている.肝切除において,ロボット鉗子の多関節機能が有用であり,解剖学的切除における脈管の確保がスムーズに実施できる.従来の腹腔鏡手術に比べて縫合や結紮が容易であるという特徴は,確実な脈管処理のほか,急な出血時の縫合止血においても有用である.実質切離法については施設間で違いがあり,各施設がよりスムーズで出血の少ない切離法の確立に取り組んでいるところである.実施数の増加とともに,多くの外科医が安全性とその利点について認識するようになることで,今後,ロボットの利点を生かした高難度手術への応用も期待されるところである.
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