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特集 消化器外科領域におけるロボット手術の最前線
脾彎曲部癌に対するロボット支援手術
Robotic-assisted colectomy for splenic flexure colon cancer
甲津 卓実
1
,
山口 智弘
1
,
秋吉 高志
1
Takumi KOZU
1
,
Tomohiro YAMAGUCHI
1
,
Takashi AKIYOSHI
1
1がん研究会有明病院消化器センター大腸外科
キーワード:
ロボット支援手術
,
脾彎曲部癌
,
左側結腸癌
,
体腔内吻合
,
オーバーラップ吻合
Keyword:
ロボット支援手術
,
脾彎曲部癌
,
左側結腸癌
,
体腔内吻合
,
オーバーラップ吻合
pp.481-485
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28806481
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ロボット支援手術(以下,ロボット手術)は3D HD(三次元高解像度)のカメラを使用し,鉗子は多関節機能と手振れ防止機能を有しているため,従来型の腹腔鏡手術より正確で繊細な手術が行えるとして期待されている.直腸癌や右側結腸癌では腹腔鏡手術と比較した文献が多く報告されているが,脾彎曲部癌や下行結腸癌などの左側結腸癌は発生頻度が低いため,報告が極めて少ない.また,脾彎曲部は脾臓,膵臓,胃などの重要な臓器と近接しており,解剖のバリエーションが複雑で,定型化が難しく,手術難度が高い.さらに,リンパ節郭清範囲,授動の手順,吻合方法なども施設や症例ごとに異なる.本稿では,脾彎曲部近傍の下行結腸癌に対して下腸間膜動脈温存のD3リンパ節郭清と,挿入孔をステープラーで閉鎖する体腔内オーバーラップ吻合をロボット支援下で行った症例について手技と工夫を概説する.
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