特集 誌上ディベート ロボット支援肝胆膵外科手術のpros and cons ―近未来のスタンダードとなり得るか―
1.近未来の肝切除 1)開腹肝切除が基本の立場から
阪本 良弘
1
,
松木 亮太
1
,
吉田 智幸
1
,
蓮井 宣宏
1
,
百瀬 博一
1
,
小暮 正晴
1
1杏林大学医学部付属病院肝胆膵外科
キーワード:
ロボット支援肝切除
,
術中超音波
,
肝静脈圧
Keyword:
ロボット支援肝切除
,
術中超音波
,
肝静脈圧
pp.1838-1844
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004143
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●令和6年11月現在の
肝切除をめぐる学会の景色
本稿を執筆している令和6年(2024年)11月現在,学会では肝切除におけるMIS(minimally invasive surgery)が集中的に議論されている。腹腔鏡下肝切除は左右半肝切除やHealeyの区域切除に数多く用いられており,ICG(indocyanine green)蛍光法をnegative stainingとして用いた系統切除や腹腔鏡下再肝切除も日常診療の一部となっている。ロボット支援肝切除は,精緻で安定した術野が確保できる一方,肝離断のデバイスが不足しているとされている。腹腔鏡下肝切除とロボット支援肝切除の成績を比較した発表が増加している。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.