特集 ロボット支援肝胆膵外科手術における手術デバイスの選択とその使い方
Ⅱ.各論 2)ロボット支援肝亜区域切除術
林 洋光
1
,
北野 雄希
1
,
伊東山 留美
1
,
耕 佳徹
1
,
谷崎 卓実
1
,
馬場 秀夫
1
1熊本大学消化器外科
キーワード:
ロボット支援肝切除
,
肝亜区域切除
,
定型化
Keyword:
ロボット支援肝切除
,
肝亜区域切除
,
定型化
pp.1467-1474
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004026
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腹腔鏡下高難度肝切除は2016年に保険収載されたが,腹腔鏡下肝切除では動作制限・縫合操作の困難性,視野の不安定性などの限界もあり,その技術的ハードルは高く,専門的施設でのみ行われているのが現状である。ロボット支援肝切除はわが国では2011年にWakabayashiら1),加藤ら2)が最初に報告し,2022年4月より施設基準を定めて,保険診療が開始された。ロボット支援手術は7自由度の多関節機能,手ぶれ防止機能,高画質,3D画像,fireflyモードなどの機能による安定した高画質視野での精緻な操作が可能で,これらロボットの機能的利点を十分に利用することで,ロボット支援肝切除は腹腔鏡下肝切除とくに高難度(解剖学的)肝切除での技術的困難性や欠点を補完することが期待される3)。
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