特集 CAR-T細胞療法の現況
固形がんに対するCAR-T細胞療法
後藤 駿介
1
1山口大学大学院医学系研究科免疫学講座
キーワード:
CAR-T細胞療法
,
固形がん
,
腫瘍微小環境
,
サイトカイン
,
ケモカイン
Keyword:
CAR-T細胞療法
,
固形がん
,
腫瘍微小環境
,
サイトカイン
,
ケモカイン
pp.41-44
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.11_0041-0044
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キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor;CAR)を利用したCAR-T細胞療法は血液悪性腫瘍に対しきわめて優れた治療効果を発揮し,CD19を標的としたCAR-T細胞療法は2017年8月に米国食品医薬品局に承認され,わが国においても承認申請中(2018年8月時点)である。一方で固形がんに対してはいまだに十分な有効性が示されていないが,近年いくつかの克服すべき課題が浮き彫りとなってきており,新たな技術改良が世界中で試みられている。本稿では,CAR-T細胞療法で固形がんを治療するにあたり障壁となっているさまざまな課題と,それに対する技術開発の現状について解説する。「KEY WORDS」CAR-T細胞療法,固形がん,腫瘍微小環境,サイトカイン,ケモカイン
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