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特集 Onco-Cardiology――最新ガイドラインと今後の課題
がん薬物療法施行中に発症する心機能障害を評価する検査の使い方は?
Monitoring of cardiac dysfunction during chemotherapy
郡司 匡弘
1
Tadahiro GUNJI
1
1東京慈恵会医科大学附属第三病院腫瘍・血液内科
キーワード:
がん治療関連心機能障害(CTRCD)
,
global longitudinal strain(GLS)
,
トロポニン
,
ナトリウム利尿ペプチド(BNP/NT-proBNP)
Keyword:
がん治療関連心機能障害(CTRCD)
,
global longitudinal strain(GLS)
,
トロポニン
,
ナトリウム利尿ペプチド(BNP/NT-proBNP)
pp.561-565
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28708561
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がん薬物療法の進歩により各種新薬が上市され,臨床の場でがん患者に奏効率や予後の改善といった恩恵をもたらしている.一方で,さまざまな副作用に対峙する必要があり,特にがん薬物療法に伴う心機能障害が発症すると有効な薬物療法の継続が困難になり,かつ,その他の代替薬治療を選択しても治療制限が生じる可能性があり,患者の予後に直接関係する.そのため,がん薬物療法を行う際に心機能を適切にモニタリングし,心機能障害を早期にとらえ,適切に治療介入する必要がある.その主軸として心エコー図検査やバイオマーカーが有用であり,本稿ではこれまでのエビデンスを基に各種検査の有用性や問題点を概説する.
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