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今月の特集1 腫瘍循環器学を学ぶ
アントラサイクリン系薬剤による心機能障害の診断と治療における臨床検査の役割
The role of clinical examination in the diagnosis and treatment of anthracycline-induced cardiomyopathy
進藤 彰人
1
,
赤澤 宏
1
1東京大学大学院医学系研究科循環器内科学
キーワード:
onco-cardiology
,
GLS
,
トロポニン
,
心筋病理
Keyword:
onco-cardiology
,
GLS
,
トロポニン
,
心筋病理
pp.698-703
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203022
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Point
●アントラサイクリン系薬剤による心機能障害は早期診断・早期介入が重要である.無症候性の段階から診断するために臨床検査が担う役割は大きい.
●心エコー図法は診断のゴールドスタンダードである.その検査結果がその後の心不全治療だけでなく,がん治療をも決定付けるため,正確な測定が求められる.
●心エコー図法以外にも将来の心機能障害発症予測,早期診断などに有用な検査は複数あるが,検証が不十分なものもあるため,今後の研究が待たれる.
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