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第1土曜特集 リンパ腫――病態研究と診療の最新知見
臨床の話題
リンパ腫領域における腫瘍循環器マネージメント
The management of cardiovascular adverse events based on Onco-Cardiology for patients with lymphoma
朝井 洋晶
1
Hiroaki ASAI
1
1公立館林厚生病院血液・腫瘍内科
キーワード:
リンパ腫
,
腫瘍循環器学(Onco-Cardiology)
,
がん治療関連心機能障害(CTRCD)
,
アントラサイクリン系抗がん薬
Keyword:
リンパ腫
,
腫瘍循環器学(Onco-Cardiology)
,
がん治療関連心機能障害(CTRCD)
,
アントラサイクリン系抗がん薬
pp.697-704
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289090697
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がん治療の進歩による新たな病態としてのがん治療関連心機能障害(CTRCD),がん自体により生じる心血管合併症など,がん治療医と循環器医との診療連携の重要性が増している.①がん治療前の循環器リスク評価,②がん治療中の循環器管理,③がんサバイバーの長期フォローを通じて,がん患者の心血管疾患による死亡率低下とがん治療の可能なかぎりの継続を目指し,わが国においても腫瘍循環器学会の創設,『Onco-cardiologyガイドライン』発刊など,腫瘍循環器診療の整備・充実化が図られてきた.リンパ腫診療では心臓原発リンパ腫の診療,アントラサイクリン系抗がん薬,ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬,免疫チェックポイント阻害薬,キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法,縦隔放射線照射など,CTRCDリスクが複数存在している.本稿では最新のガイドラインを基に,リンパ腫診療における腫瘍循環器領域のマネージメントについて概説する.
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