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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
循環器
大動脈内視鏡が示唆する新しい疾患概念
Novel evaluation of aortic intimal findings detected by non-obstructive general angioscopy
小嶋 啓介
1
Keisuke KOJIMA
1
1日本大学医学部内科学系循環器内科学分野
キーワード:
大動脈内視鏡
,
大動脈プラーク
,
puff chandelier rupture
,
血流維持型血管内視鏡(NOGA)
Keyword:
大動脈内視鏡
,
大動脈プラーク
,
puff chandelier rupture
,
血流維持型血管内視鏡(NOGA)
pp.1246-1250
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141246
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冠動脈をはじめとする血管内治療において,血管内イメージングデバイスは非常に大きな役割を果たしてきた.なかでも血流維持型血管内視鏡(NOGA)は,血管内腔の性状や動脈硬化の程度,血管内治療後の血管性状変化などを直接的に観察可能であり,日本発の血管内イメージングデバイスとして,本領域の発展に貢献してきた.2014年に,新たにNOGAを用いた大動脈内腔の観察方法が考案され,従来外科手術や剖検以外では観察が十分ではなかった大動脈壁の性状を詳細に観察可能となった.大動脈の多様な動脈硬化所見や血管内皮損傷,またこれらの所見の臨床的な意義や血管内治療への応用などが次々と報告されている.本稿では,NOGAによる大動脈観察の方法や現時点までに明らかとなっていること,今後の展望として期待されていることなど,紙幅の限り論じていく.
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