Japanese
English
第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
循環器
冠動脈ステント留置後の血管反応
Vessel response after coronary stent implantation
石原 隆行
1
Takayuki ISHIHARA
1
1関西労災病院循環器内科
キーワード:
薬剤溶出性ステント(DES)
,
新生内膜被覆
,
黄色プラーク
,
血栓
Keyword:
薬剤溶出性ステント(DES)
,
新生内膜被覆
,
黄色プラーク
,
血栓
pp.1242-1245
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141242
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
血管内視鏡はフルカラーの実像で評価することのできる唯一の血管内イメージングデバイスである.血管内視鏡は,冠動脈ステント留置後の血管反応として,新生内膜被覆,黄色プラーク,血栓の評価が可能である.第一世代薬剤溶出性ステント(DES)は,金属ステントでは解決できなかった再狭窄の問題を克服したが,留置1カ月以降に血栓症を発症する現象である遅発性(1カ月~1年)・超遅発性ステント血栓症(1年以降)(LST/VLST)という新たな問題を起こした.このLST/VLSTのリスクを評価するうえで,血管内視鏡は生体内の血管治癒を評価することのできるデバイスであるため,大きな役割を果たしてきた.さらに第一世代DESの問題を克服するために,第二世代・第三世代DESが開発され,現在広く使用されている.本稿では,各世代DESの血管内視鏡所見を提示し,血管内視鏡の有用性について文献的考察を踏まえ概説する.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.