誌上フォーラム 保健婦は何をしている—3ヵ年にわたる国保駐在保健婦の活動をめぐって
国保の予防活動に示唆
樋上 貞夫
1
1厚生省国民健康保健課
pp.18-21
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203145
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
国民皆保険の実現によって,すべての国民が医者にかかりよくなった.といっても,国民健康保険においては,世帯主7割,家族5割という給付率であって,決して十分なものとはいえない.健康保険などの被用者保険においても家族は5割という給付率で,これとて決して十分なものとはいえない.
「すべての国民が健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障しようという社会保障の理念からすれば,まだまだその内容をよくしなければならない.国民健康保険の家族の7割給付の実現に着手し,また,各種医療保険の総合調整ということについて論議が強くなってきたのも当然のことといえよう.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.