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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
消化器内科
胆・膵腫瘍に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
Advances in endoscopic diagnosis and treatment of biliary and pancreatic tumors and future prospects
南 裕人
1
,
殿塚 亮祐
1
,
糸井 隆夫
1
Hirohito MINAMI
1
,
Ryosuke TONOZUKA
1
,
Takao ITOI
1
1東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野
キーワード:
経口胆道鏡(POCS)
,
超音波内視鏡(EUS)
,
人工知能(AI)
Keyword:
経口胆道鏡(POCS)
,
超音波内視鏡(EUS)
,
人工知能(AI)
pp.1099-1104
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141099
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胆・膵腫瘍は他臓器の悪性腫瘍と比較して悪性度が高く,早期発見から速やかな治療の介入が望まれる.早期発見には,これまでのCTやMRIなどのモダリティと合わせて,超音波内視鏡(EUS)による詳細な画像診断,経口胆道鏡(POCS)による直視下での肉眼的診断が行われるようになった.それらに人工知能(AI)技術のサポートを導入することで,さらに診断精度の向上を認め,見落としも防ぐことができる.また胆・膵腫瘍の治療に関しては,根治術として外科的手術が第一選択となるが,EUSを用いた抗腫瘍療法や,ドレナージ治療としてEUSを用いたインターベンション治療が行われるようになってきた.内視鏡関連手技のデバイスの向上や技術の標準化に伴い,胆・膵腫瘍に対する内視鏡診断と治療は,大きく進歩している.
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