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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
消化器内科
胆・膵良性疾患に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
Progress and future perspective of endoscopic diagnosis and therapy in patients with pancreato-biliary benign diseases
谷坂 優樹
1
,
良沢 昭銘
1
Yuki TANISAKA
1
,
Shomei RYOZAWA
1
1埼玉医科大学国際医療センター消化器内科
キーワード:
超音波内視鏡(EUS)
,
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)
,
胆道鏡
,
バルーン内視鏡
Keyword:
超音波内視鏡(EUS)
,
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)
,
胆道鏡
,
バルーン内視鏡
pp.1105-1111
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141105
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胆・膵良性疾患は多岐にわたるため,CTやMRIなどの画像検査のみでは良悪性の鑑別をはじめ,診断が困難であることが多い.さらなる診断のため,超音波内視鏡(EUS),内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)といった内視鏡を用いた診断技術が発展しており,近年では,経口胆道(膵管)鏡を用いることで,診断における上乗せ効果が期待できるようになってきた.治療においても,ERCP関連手技や経口胆道(膵管)鏡の発展により治療困難胆管・膵管結石の除去が可能となっている.良性胆管狭窄に対しては,狭窄拡張やステント留置による内視鏡治療が行われている.さらにバルーン内視鏡の開発により,従来困難とされていた術後再建腸管症例におけるERCP関連手技も可能となってきた.本稿では,胆・膵良性疾患に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望について概説する.
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