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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
消化器内科
小腸病変に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
Advances and future prospects in endoscopic diagnosis and treatment of small-bowel lesions
壷井 章克
1
,
隅岡 昭彦
1
,
岡 志郎
1
Akiyoshi TSUBOI
1
,
Akihiko SUMIOKA
1
,
Shiro OKA
1
1広島大学病院消化器内科
キーワード:
カプセル内視鏡(CE)
,
バルーン内視鏡(BAE)
,
パワースパイラル内視鏡(PSE)
Keyword:
カプセル内視鏡(CE)
,
バルーン内視鏡(BAE)
,
パワースパイラル内視鏡(PSE)
pp.1084-1090
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141084
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小腸内視鏡の登場までは,小腸は “暗黒の臓器” と称され,内視鏡観察が不可能な臓器であった.2000年代に入りカプセル内視鏡(CE)が臨床導入され,小腸診療は一変した.CEは改良を重ね,その低侵襲性と高い診断精度により広く普及している.また,バルーン内視鏡(BAE)に加えて,パワースパイラル内視鏡(PSE)などのdevice-assisted enteroscopy(DAE)が使用可能となり,小腸粘膜の観察,生検による組織学的診断のみならず,従来であれば外科手術を要してきたさまざまな疾患に対して内視鏡治療も可能となった.現在,小腸内視鏡に適した内視鏡補助デバイスも開発され,内視鏡治療も進歩してきており,CE診断に関しては読影医の負担軽減を目的に人工知能の開発も進められている.本稿では,現在使用可能な小腸内視鏡の特徴と将来展望について概説する.
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