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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
消化器内科
大腸腫瘍に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
Advances in endoscopic diagnosis and treatment of colorectal tumors and future prospects
豊嶋 直也
1
,
斎藤 豊
1
Naoya TOYOSHIMA
1
,
Yutaka SAITO
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
キーワード:
拡大内視鏡診断
,
JNET分類(Japan NBI Expert Team)
,
AI診断支援システム
,
大腸内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)
,
UIEMR(underwater & inject EMR)
Keyword:
拡大内視鏡診断
,
JNET分類(Japan NBI Expert Team)
,
AI診断支援システム
,
大腸内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)
,
UIEMR(underwater & inject EMR)
pp.1091-1098
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141091
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大腸内視鏡機器の改良とともに内視鏡治療の診断,治療も進歩を続けている.画像強調観察(IEE)により診断ストラテジーの簡便化がなされ,従来の拡大内視鏡よりさらに拡大倍率が上昇した超拡大内視鏡が臨床応用されるようになった.治療に関しては2012年に保険収載された大腸内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)が,手技のストラテジーの確立と治療デバイスの開発ともに全国的に安全に施行されるようになった.また近年,あらゆる分野を席巻している人工知能(AI)機器が大腸内視鏡の分野でも臨床応用されており,病変検出,質的診断などの診断支援を行っている.その潜在能力は未知数ではあるが,今後の内視鏡診療を大きく変化させる可能性を秘めており,今後は大腸腫瘍のみならず,さまざまな領域や他臓器における研究も期待される.
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