Japanese
English
第1土曜特集 ARDSの治療戦略――個別化診療への道筋
肺傷害のメカニズムと人工呼吸管理
【現在の診療ガイドラインおよびその根拠となる呼吸生理学とエビデンス】
PEEPとRecruitability
PEEP and recruitability
中山 龍一
1
,
文屋 尚史
1
Ryuichi NAKAYAMA
1
,
Naofumi BUNYA
1
1札幌医科大学医学部救急医学講座
キーワード:
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
,
呼気終末陽圧(PEEP)
,
recruitability
Keyword:
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
,
呼気終末陽圧(PEEP)
,
recruitability
pp.51-57
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2860151
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)では,呼気終末陽圧(PEEP)を適用することが広く受け入れられているが,その設定方法はいまだに議論のある分野である.ARDS患者に対して,高いPEEPによって肺の通気が改善するかというrecruitabilityの概念が近年注目されている.Recruitabilityが低い患者に対してはPEEPを低めに設定し,recruitabilityが高い患者に対しては高めのPEEPを適用することで,呼吸生理学と患者ごとの病態に基づいた新たな個別化換気戦略につながっていくことが期待される.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.