Japanese
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特集 手法が確立するまで—血液ガスと呼吸管理の領域から
PEEP—その歴史を飾る多彩な理論
Historical and Theoretical Development of Positive End-Expiratory Pressure (PEEP):A review
丸川 征四郎
1
Seishiro Marukawa
1
1兵庫医科大学救急災害医学
1Department of Emergency, Critical Care Medicine, and Disaster Medicine, Hyogo College of Medicine
pp.905-909
発行日 1996年9月15日
Published Date 1996/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901320
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はじめに
PEEP(呼気終末陽圧法:positive end-expir—atory pressure)は,肺酸素化能を改善し,PaO2を増加させる手段である.今日,その臨床的有用性について異議はなく,全ての人工呼吸器がPEEP機能を搭載している.
しかし,PEEPは,その原理の単純さに反して,多彩な論争と紆余曲折の歴史を経てきた.論争の一部はまだ決着していないので,PEEPにかかれる知識は,今後も塗り替えられることだろう.
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