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第1土曜特集 抗体医薬の進歩と課題
リード抗体取得・エンジニアリング技術
【IgG型抗体】
t-CAP法を用いたコンジュゲート抗体の開発
Development of antibody conjugate by t-CAP method
伊東 祐二
1
Yuji ITO
1
1鹿児島大学大学院理工学研究科
キーワード:
抗体医薬品
,
部位特異的修飾
,
抗体薬物複合体(ADC)
,
近位効果
,
コンジュゲート
Keyword:
抗体医薬品
,
部位特異的修飾
,
抗体薬物複合体(ADC)
,
近位効果
,
コンジュゲート
pp.888-892
発行日 2023年6月3日
Published Date 2023/6/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28510888
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IgGの部位特異的修飾法としてt-CAP法を開発した.これは,以前開発したFc親和性ペプチドを使った部位特異的修飾法であるCCAP(chemical conjugation by affinity peptide)法における課題を克服した次世代型の修飾法である.この方法によって生成するコンジュゲートにはFc親和性ペプチドそのものが残存せず,また,Fcγ受容体(FcγR)やFcRn(neonatal Fc receptor)との結合性もほとんど未修飾IgGと変わらないといった特徴を有する.例として,t-CAP法による核酸コンジュゲート作製の実際とともに,組織移行性抗体AccumBody®を使ったt-CAPコンジュゲートによる高機能性抗体医薬品のコンセプトについて紹介する.
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