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第1土曜特集 抗体医薬の進歩と課題
リード抗体取得・エンジニアリング技術
【IgG型抗体】
抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate:ADC)
Antibody-drug conjugate(ADC)
――The biological magic bullet for cancer therapy
追立 真孝
1
Masataka OITATE
1
1第一三共株式会社薬物動態研究所
キーワード:
抗体薬物複合体(ADC)
,
ペイロード
,
リンカー
,
結合様式
,
drug-to-antibody ratio(DAR)
Keyword:
抗体薬物複合体(ADC)
,
ペイロード
,
リンカー
,
結合様式
,
drug-to-antibody ratio(DAR)
pp.880-887
発行日 2023年6月3日
Published Date 2023/6/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28510880
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抗体薬物複合体(ADC)は,がん細胞に高発現している標的抗原に対して選択的に結合する抗体に,細胞傷害活性を持つ薬物(ペイロード)を,リンカーを介して結合させた武装型抗体医薬である.がん細胞にペイロードを選択的に送達することで,企図しない薬物の全身曝露,すなわちオフターゲット毒性を抑制しつつ,がん細胞への攻撃力を高めることができる新たな治療法として注目され,全世界で研究開発が激化している.本稿では,ADCを構成する重要要素である抗体,ペイロード,リンカーそれぞれについて,考慮すべきプロファイルについて概説する.
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