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第1土曜特集 構造生命科学による創薬への挑戦
タンパク質工学から創薬へ
高機能化抗体医薬品の開発に向けたIgG抗体部位特異的修飾法
Site-specific modification of IgG antibody for development of highly functional antibody medicine
伊東 祐二
1
,
ラフィーク アブドゥール
1
Yuji ITO
1
,
Abdur RAFIQUE
1
1鹿児島大学大学院理工学研究科理学専攻化学プログラム
キーワード:
抗体薬物複合体(ADC)
,
アフィニティペプチド
,
クロスリンカー
,
PET
Keyword:
抗体薬物複合体(ADC)
,
アフィニティペプチド
,
クロスリンカー
,
PET
pp.623-629
発行日 2021年8月7日
Published Date 2021/8/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27806623
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近年の抗体医薬品は,癌や自己免疫疾患を中心とした治療薬として,その地位を確固たるものとしてきた.しかし,さらなる高い治療効果やほかの疾患への適用を拡大するためには抗体医薬品のさらなる高機能化が必要である.その手法として有効なのは,抗体と治療効果を生む薬剤との連結(コンジュゲーション)であり,その例としては,すでに癌の治療薬として使用されている抗体薬物複合体(ADC)がある.本稿では,筆者らが開発した新たな抗体の部位特異的修飾法(コンジュゲーション法)であるCCAP(Chemical Conjugation by Affinity Peptide)法と,その医薬品開発に向けた応用として,ADC,PETイメージング抗体プローブについて述べる.
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