Japanese
English
TOPICS 細菌学・ウイルス学
腸管感染性ウイルスの無症候性感染
Asymptomatic infection of enteric virus
関家 紗愛
1
Sae SEKIYA
1
1東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻人類生態学教室
pp.824-825
発行日 2023年5月27日
Published Date 2023/5/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28509824
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腸管感染性ウイルスの疫学
ノロウイルス,ロタウイルス,アデノウイルスなどの腸管感染性ウイルスは,宿主に下痢症を引き起こす主要なウイルスである1).下痢症は2016年において世界の死因の第8位であり,160万人以上の死亡をもたらした1,2).腸管感染性ウイルスに対する有効な抗ウイルス薬は存在せず,主に対症療法をとるため,感染予防が重要である.腸管感染性ウイルス感染には症状を伴わない無症候性感染が存在する.無症候性感染者は無自覚にウイルスを環境中へ排出するため,感染予防策の大きな妨げとなっている.
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