臨床メモ
妊娠と無症候性腎感染
佐藤 直樹
1
1峯クリニック
pp.52
発行日 1981年1月10日
Published Date 1981/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206378
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女性は,解剖学的構造に,妊娠分娩産褥などの要因が加って尿路感染症を起こし易く,中でも膀胱炎はしばしばみられる。
特に妊娠中は,生理的な妊娠子宮の増大や,いわゆるRight-ovarian—Vein-Syndromeなどで,膀胱より上部の尿路系の通過障害をおこし,上部尿路感染を起しやすく,中には再発・再燃をくりかえす例が多い。その結果,腎機能障害が悪化し,妊娠中毒症やIUGRに移行するものが多いと報告されている。
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