今月の主題 尿の臨床検査
検査と疾患—その動きと考え方・69
無症候性血尿
岡田 敏夫
1
,
谷澤 隆邦
1
Toshio OKADA
1
,
Takakuni YAZAWA
1
1富山医科薬科大学医学部小児科学教室
pp.1034-1041
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911642
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はじめに
近年,学校検尿の全国的規模における実施にょり,いわゆる微少血尿(microhematuria)を示す患児がかなりの頻度で発見されているが,しかし,その診断は必ずしも容易でない.
また,現在これら学校検尿を契機として発見される血尿を,いかに定義するかについても統一されておらず,無症状性—,無自覚性—,無症候性—,チャンス血尿など,種々の表現法で報告されている.われわれが現在用いている定義について述べる1).
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