Japanese
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綜説
前立腺肥大症に対する新しい治療戦略―個別化治療と創薬開発
Novel strategies to improve quality of life in benign prostatic hyperplasia-personalized medicine and drug discovery
小島 祥敬
1
Yoshiyuki Kojima
1
1福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座
キーワード:
前立腺肥大症
,
個別化治療
,
創薬
Keyword:
前立腺肥大症
,
個別化治療
,
創薬
pp.995-1008
発行日 2012年12月20日
Published Date 2012/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102968
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要旨 α1遮断薬は前立腺肥大症に対する第一選択薬である。しかし,下部尿路症状に対する新薬の開発とともに,前立腺肥大症に対する薬物治療の概念は変化しつつある。前立腺肥大症はQOL疾患であり,効率的なα1遮断薬の投与やα1遮断薬を中心とした併用療法が,オーダーメードに行われることが望まれる。また,症状に対する対処療法のみならず,病態を理解することによって疾患そのものへの新しい創薬開発が進められることが期待されている。本稿では,前立腺肥大症に対する薬物治療の現況と,高齢者QOL向上に向けたα1遮断薬を中心とした新たな治療のアルゴリズムの構築および創薬開発に向けた私たちの取り組みについて概説した。
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