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第1土曜特集 自律神経のサイエンス
パーキンソン病における自律神経機能障害
パーキンソン病に伴う自律神経障害
-――排尿・排便障害
Autonomic dysfunction in Parkinson’s disease
――Lower urinary tract dysfunction and constipation
山本 達也
1
Tatsuya YAMAMOTO
1
1千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学,千葉県立保健医療大学健康科学部リハビリテーション学科
キーワード:
パーキンソン病(PD)
,
下部尿路機能障害
,
便秘
Keyword:
パーキンソン病(PD)
,
下部尿路機能障害
,
便秘
pp.598-602
発行日 2023年5月6日
Published Date 2023/5/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28506598
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パーキンソン病(PD)では多彩な自律神経障害を認めるが,そのなかでも排尿・排便障害は患者ADL(activities of daily living)やQOL(quality of life)低下につながるだけでなく,介護者の負担増にもつながるため,病態に対する適切な理解・対処が必要である.排尿障害は下部尿路機能障害とよばれるが,抗コリン薬やβ3アドレナリン受容体作動薬を中心にエビデンスが蓄積しつつある.また,排便障害としては便秘を高頻度に認めるが,新規の治療薬が複数発売され,便秘診療は大きく変わりつつある.本稿では,PDにおける排尿・排便障害の診断・治療を中心に概説する.
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