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第1土曜特集 パーキンソン病を解剖する――過去,現在,そして未来へ
薬物治療
パーキンソン病薬物治療の変遷
Changes in pharmacological treatment of Parkinson’s disease
山本 光利
1
Mitsutoshi YAMAMOTO
1
1医療法人高松神経内科クリニック院長
キーワード:
パーキンソン病(PD)
,
ドパミン補充療法
,
持続的ドパミン配送(CDD)
,
レボドパ(L-dopa)
Keyword:
パーキンソン病(PD)
,
ドパミン補充療法
,
持続的ドパミン配送(CDD)
,
レボドパ(L-dopa)
pp.888-894
発行日 2021年9月4日
Published Date 2021/9/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27810888
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パーキンソン病(PD)の根拠に基づいた治療は1967~1969年において,Cotziasらのドパミン補充療法としてのレボドパの大量投与療法により確立したが,この治療による運動合併症の克服はいまだできていない.持続的ドパミン配送(CDD)はこれらを解決する方法の概念であるが,内服治療薬では実現していない.装置治療であるレボドパ・カルビドパ腸溶性ゲル持続投与はCDDを実現したが,より負担の少ない治療薬・方法の開発が続いているので,今後に期待が可能である.また,ドパミン補充療法に反応しない症状に対しては薬物治療ではいまだ克服できていない.
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