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第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子治療技術を用いた疾患治療
神経変性疾患に対する遺伝子治療の現況
Current status of gene therapy for neurodegenerative diseases
長野 清一
1,2
,
望月 秀樹
2
Seiichi NAGANO
1,2
,
Hideki MOCHIZUKI
2
1大阪大学大学院医学系研究科神経難病認知症探索治療学
2同神経内科学
キーワード:
遺伝子治療
,
脊髄性筋萎縮症(SMA)
,
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
,
ハンチントン病
,
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)
Keyword:
遺伝子治療
,
脊髄性筋萎縮症(SMA)
,
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
,
ハンチントン病
,
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)
pp.435-439
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505435
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神経変性疾患は加齢とともにその罹患率が増加しているが,根本的治療薬に乏しく,より効果的な治療法の開発が切望されてきた.近年,種々の疾患において原因・関連遺伝子が同定されており,これらの遺伝子をターゲットとする核酸医薬,遺伝子治療が新たな治療法として注目されている.特に神経変性疾患においては,標的部位への移行性の観点も含め,これらの治療法の有用性が期待されている.脊髄性筋萎縮症(SMA),トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)ではすでに保険適用薬が上市され,筋萎縮性側索硬化症(ALS)やハンチントン病などでも現在治験が進められている.今後,さらに他の疾患でも開発が進むものと考えられる.
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